ホンダ技術の本気を見よ!ASIMOの進化を追ってみよう

2015年に入りほとんどの企業がロボットを多用しているのをよく目にします。ホンダの開発によって誕生した人型のロボット「ASIMO」そんなロボット社会の先駆けとなる製品。そんなホンダのロボット技術、「ASIMO」の歴史をご紹介したいと思います。

ホンダ!ロボット開発の歴史

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出典:www.honda.co.jp

ロボット開発の歴史は1986年に遡ります。鉄腕アトムのように一般的な家庭生活の中で人の役に立ち、且つ愛嬌のあるロボットを作りたいという気持ちが後のASIMOに繋がります。この時ロボット、況してや二足歩行をするロボットなんて非常に開発困難でした。他どの企業を探してもロボットを製作する会社なんて見当たらず全てが手探りで進めていくしかありません。まずは二足歩行の原理を導き出す作業から開始されました。試行錯誤しながら二足歩行の研究用として開発した足だけのロボット「E0」二本足で歩く事には成功したものの歩く速度も一歩出すのに15秒。もっと早く歩き凸凹な道でも歩けるようにする必要がありました。1987年から4年間「E1」「E2」「E3」と人間、動物の歩き方を研究し尽くし動歩行に成功します。1991年から93年「E4」「E5」「E6」と歩行安定化技術を確立し基本機能が完成します。1993年から97年上半身が付いた「P1」。人間型となり手で物を掴むなどの動作が出来るようになります。そして「P2」遂にホンダが世間に公表し世界で初となる人間型ロボット誕生。「P3」では軽量化やワイヤレスにもなりました。

長かったASIMOの歴史

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出典:www.honda.co.jp

その後2000年には入り以前より歩行能力が高まり、軽量化小型化に成功しで出来た物がASIMOです。一般生活に合わせた動作も可能になりました。その1年後にはシステム向上に伴いレンタル実業用を発表。2002年には知能を搭載した新型ASIMOが誕生。人間の姿勢、仕草を理解し自立行動が出来るようになります。2004年人と共存、協調する事を目的とし新機能が搭載。動きの向上はもちろん以前より更に知能が発達。

1年後知能や身体、コミュニケーション能力が向上、3年後にはネットワークで複数のASIMOを繋いで、それぞれが効率の良い動きをし、共同作業をするというサービスを提供。そして2011年、またホンダがやりました!世界で初となる自律行動制御技術を新たに搭載する事に成功しました。人が一々操作をせずとも自分で考えながら動けるようになりました。なんと3人が同時に喋っても聞き分けられたり人の歩く方向を予測してぶつからないようにするなどの知能が搭載されました。コップに飲み物を注いだりジャンプをしたりと従来の物より更に人間に近くなり、進化していると分かります。

ASIMO以外のロボット

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出典:www.honda.co.jp

ASIMOの製作で培った技術を駆使して、日常生活を便利に過ごせる為のロボットを発明しているホンダ。その技術には本当にびっくりさせられます。そんな快適に過ごせるようになるロボット達を紹介します。まずはUNI-CUB(ユニカブ)です。このロボットは動く椅子と考えてもらったら分かりやすいです。バランス制御技術が発達しているので動きたい方向に身体の重心を傾けるだけで前後左右に動く事が出来ます。両手がふさがっている時に便利です。続いて高所調査用ロボット!東京電力福島第一原子力発電所で使われており、アームの先端のズームカメラやレーザーレンジファインダー、線量計を使ったりとかなり重宝しています。そしてU3-X(ユースリーエックス)。先ほどのUNI-CUBにもよく似ているのですが外を移動するならU3-Xです。身体を傾けるとその方向に進み前後左右、斜めに移動可能。乗った時目が歩行の時の目の位置と同じ高さになるよう作られていているので凄く自然です。止まったりスピードを上げたりと速度調節も出来るようになっています。カラーバリエーションも豊富で大きさもコンパクト。

アイキャッチ画像出典:www.honda.co.jp